若者のやってみたい
全国的に行われている夏の打ち水大作戦。環境に対する関心を、打ち水という日本の伝統的な知恵を通して高めてもらうのが目的。しかし長崎打ち水大作戦はちょっと違う。
「いきなり環境への関心を持ち出しても、敷居が高いんじゃないか?」
長崎の若者達は、そんな素朴な疑問から始まった。
入口から科学より、一緒に楽しく何かをすることで会話がつながって、そこから先に「環境」があってもいいんじゃないか。
いろいろな人達の反応を見ながら、どうしたら会話がつながっていくのか?
第1回の長崎打ち水大作戦は、そんな課題が分かった夏であった。
2006年。会話をつなげるには、もっとたくさんの人達に出会いを広げなくちゃいけないことに気づいた。
若者達だけが集まって、打ち水をして、楽しかった。
そういう夏じゃつまらない。もっと社会に入り込んだ活動もしていきたい。
また打ち水をするには経費がかかることも、昨年の実践で分かった。
ならば、会社を取材して記事を書いて、それをとりまとめた冊子を作れば、協賛金をもらえるかもしれない。
そしてなにより、社会に直接触れることだってできるじゃないか。
2006年の夏からは、長崎打ち水大作戦事務局スタッフは炎天下のスーツ姿も制服になった。
キッカケは若者達のやりたい、という気持ちと本気度だった。
賛同してくれる会社トップもいることにちょっと安堵しながら、手探りで冊子を作っていた。
地元企業にインタビューをして記事を書くのは長崎の若者達。ど素人だ。
しかし彼ら彼女らには熱意があった。それが長崎の社長達に届き、チャレンジに胸を貸してくれた。
そうやって記事を集めて作ったのが「あってみな」である。
長崎の多種多様な人々に「あってみないか?」という誘いから付けられたこの名前には、若者達の熱意と大人達の応援が、しっかりと組み合うようにという思いが込められている。
今年の夏も、あってみなを通じてまた一人、長崎の若者が大人になっていくことになる。
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